2018/03/19 カテゴリー:コラム
by himawari-staff
JR西日本、残業代未払い20億円 労働基準監督署から是正勧告
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180316-00000030-mbsnews-l27
20億か・・・。酒井です。
「法定労働時間を働いたのであれば、会社は割増賃金を支払わなければなりません。」
と言うのは簡単ですが、これだけでは解決しないのが残業問題だと思います。(上記のJR西日本の勧告の事を言っているのではありません)
会社の、働く人の、意見がなかなか交わらないのが残業問題。
例えば、
同じ仕事をしている先輩は、新入社員に仕事を教え、自分の仕事を終え、定時で帰る。一方で新入社員は仕事をまだ覚えていない為、法定労働時間内に終わらず残業。
「後輩は8時間以上働いたのだから残業代が支払われるのは当然でしょう。」
そう、そうなんです。でも会社から見たら、先輩から見たら、何かシックリしないのでは?と。
また、会社が残業を規制した場合、業務が終わらなくて家に仕事を持ち返る人が居るかもしれません。
業務が多くて毎日残業だったとしても、それに納得をしていて、残業代も見込んでの生活費で暮らしている人も居ると思います。
会社は帰れ帰れと言うけれども、それでは仕事が廻らない、一体どうしろと?という人も居ると思います。
だから残業代を「支払う、支払わない」だけで残業問題が全て解決するとは私は思いません。
会社は「会社に居る時間=労働時間ではない。」と言い、働く側は「会社に居る時間=労働時間である。」と言うかもしれません。
そうであれば、会社はキチンと社員の労働時間を把握・管理をし、どうして残業時間が発生しているのかの原因を追求しなくてはいけません。社員は業務の効率化や生産性の向上を図ったり、会社に業務改善の提案をしてもいいと思います。
その上で、会社は気持ちよく残業代を払い、社員も働いた分を当然に貰えたら、少しは解決の方向へ向かうのではないかなと思います。
何もしないのが一番よくない。そしてその時だけやるのではなく、当然にずーっとやり続ける事も大切。
でも目の前の仕事に繁忙されてなかなか出来ないのが現状なのでしょうけど・・・。
でも、理想論かもしれないけれど、目指そうとする気持ちだけは持っていましょうよ。
会社様のご相談お待ちしております。