2018/02/05 カテゴリー:コラム
by himawari-staff
酒井です。
お客様(会社)に書類の押印をお願いした時に、「どの印鑑を使えばいいの?」と聞かれる時があります。
また、お客様(会社)に従業員との労働契約書の控えを頂戴すると、丸い代表印ではなく四角い社印で締結している事も時々あります。
確かにわかりにくいですよね。今日はこの丸い印と四角い印について整理してみたいと思います。
一般的に会社で使う印鑑は、大きく分けて以下の3種類です。
①丸印(会社実印)
いわゆる代表印と呼ばれる丸い印鑑で、重要な契約の際に使用する印鑑です。法務局で印鑑登録をしなくてはいけません。
②銀行印(丸印)
法人用の口座を作成するときに銀行に届け出て使用する印鑑です。①会社実印と同じものを使う会社もあります。
③角印(認印)
いわゆる認印とも呼ばれる四角い印鑑です。個人の認印と同じ使い方が出来る為、代表権のない人間でも押すことができます。
では、契約書の締結では①丸印を使うべきなのか?③角印を使うべきなのか?どっちが良いのでしょうか?
丸印(印鑑の匠ドットコムより)
①の丸印の方が効力がありそうな気がしますが、実は丸印と③の角印の間に効力の違いはありません。ですので書類に押すことが出来れば、丸印も角印も同じように効力を発揮します。
ただし!重要な契約を行なう時は、印鑑証明書も必要になる事が多いので、その場合は法務局に届け出をしていない角印は使えません。
と言う事は、どんな内容の契約にせよ、誰でも持つことができるような証明性の弱い角印をわざわざ押すことはないでしょうよ、という事になりますよね。
弊所では役所に出す書類に角印を押してしまった会社様には、上記を説明して丸印の押印に差し替えをさせて頂いています。
労働契約書については、「当事者同時が承諾しているのかどうか」ということが重要ですので、そこが大丈夫であれば、次回からは丸印での押印をおススメしています。一度締結した労働契約書を、印鑑の差替えで再度お願いする事は、従業員を不安にさせるかも知れないからです。
ちなみに弊所で角印を使うのは「請求書」くらいです。
さてさて、現在放送されている嵐の松潤主演の「99.9」。松潤扮する弁護士が「無実を証明できる確率0.1%」に挑むというストーリーです。
私としてはいつもニヤニヤしながらしゃべる松潤がすごく癪に障ります。(かっこいいけど)まあそこがウリなんでしょうね。でももっとシャキッとしゃべった方が絶対格好いいのに!と思ってしまうのは歳のせいでしょうか?(笑)
ま、それはいいとして、先日、契約を交わすシーンで、印刷された契約書の代表印を押すところに角印を押している映像が映し出され、思わず「えっ!」と叫んでしまいました。弁護士事務所なんだからそこはやっぱり丸印を押して欲しかった、私としては。
まあ、こんな感じでドラマには不思議に思うシーンが沢山ありますが、こうやってドラマの内容の細かいところに文句を言うのは「オバサン代表」みたいなのでもう止めておきます。100%ではなくそれこそ99.9%で見て、純粋に楽しんだ方がいいですよね。