2020/07/13 カテゴリー:コラム
by himawari-staff
弊所の職員に熱狂的な相撲ファン(スージョと言うらしい)が居ます。
相撲部屋で不適切指導があって部屋が閉鎖になったそうで、昔から相撲部屋って厳しいシゴキが修行や本人の為っていう風潮があるよねという話になりました。
相撲部屋の不適切指導まではいかなくても、パワハラ、セクハラ、モラハラ、今は何でもハラスメントになる可能性がありますのでコミュニケーションに気を付ける必要がありますよね。
例えば、髪型を変えて出社した女性職員になんて声をかけますか?
ある男の人は、「おっ!美容院に行ったんだね。金持ってんなー。」と言うそうです。
何それ??と思いますよね。でも理由を聞いてとても共感しました。
ここで「おっ!美容院に行ったんだね。素敵だね。」とか「可愛くなったね。」とか「似合っているね。」などと言ってしまうと、「容姿について発言された。」とか「気持ち悪い。セクハラだ。」と言われる可能性があると。
でも本人が髪型を変えて気分良さそうであれば、純粋に反応してあげたい気持ちもある。
そこで「金持ってんなー。」になるのだそう。
そこで言われた女性が「褒めてくださいよー。」とか「似合ってますかー?」などと反応してきたら、その時に褒めればよいのだと。
〇〇ハラスメントになるかならないかは、つまりは相手との距離感が計れるかということです。
自分の気持ちじゃなく、相手の気持ちを推し量れれば、セクハラに限らず様々なハラスメントが発生する確率もぐっと減るのではないかと思います。
職場におけるハラスメントの防止を企業に義務付ける法律が、2020年6月より施行されました。
それ以前から就業規則にパワハラセクハラの規定を入れている企業も多いかと思いますが、ただ就業規則に規定を入れるだけでハラスメントが自然と無くなる訳ではありません。
そこでこの機会に是非、ハラスメントの防止や対策だけでなく、「相手との距離感」についても考えてみてはいかがでしょうか。
職場におけるハラスメント防止対策の強化
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000635337.pdf