2019/05/27 カテゴリー:コラム
by himawari-staff
多様な働き方を自分で選択できるようにと国が推し進めている「働き方改革」。
4月から順次施行されて2か月が経とうとしています。
従来の働き方から特に大きく変わるのは次の2つ。
①時間外労働の上限が規制される
これまでは残業時間の上限が設けられていても、会社と従業員が合意していれば残業時間を延ばせましたが、4月からは、原則月45時間かつ年360時間とし、会社と従業員で合意があっても1カ月で100時間以上の残業や、複数月の平均が80時間を超える残業はできなくなります。
②毎年、有給休暇の確実な取得が必要
これまでは有給休暇は働く側が自ら申し出ることとされていましたが、4月からは会社側から「年5日は休んでください」と指定しなくてはいけません。(10日以上付与されている人が対象)
①は中小企業は適用の猶予があり1年後の2020年4月からですが、②は猶予はなく大企業も中小企業もこの4月から義務となりました。
先日テレビのクイズでこの働き方改革の達成率が出題されていました。答えは52%でした。「まだ5月なのにホントに50%超えているの?」と甚だ疑問です。大々的に国が打ち出している改革である以上、「テレビではそう言わざるを得ない」のかもしれませんが。
実際には顧問先からも問い合わせや質問がきますから、「浸透」と「意識」はされているようですが、これが制度として成り立っていくのはまだまだこれからのような気がします。
働く人や会社にとって、そこが明確で納得がいかないことには働き方が本当に変わる日はこないでしょうね。
そうなると現段階はまだまだ調整段階といったところでしょう。