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1週間は何曜日から始まるの?週40時間労働の注意点

2018/11/27 カテゴリー:コラム 
by himawari-staff 

11月も今週で終わり。いよいよ師走がやってきます。

1年早いですねー。マツコ・デラックスが「1年が2か月くらいに感じる」とTVで言っていましたが、「ホントそれな!」と激しく同感です。

そんな年末は来年の手帳やカレンダーを用意する機会も多くなりますが、ところで!

「日曜始まり」と「月曜始まり」の2種類のカレンダーを見かけませんか?どちらがタイプ?私は日曜始まりがタイプ♡

でも、そもそも何で2種類があるのでしょうか?違いはあるのでしょうか?

調べてみました!

どうやら、「キリスト教やユダヤ教では、1週間が日曜日から始まる」という考え方があるそうで、それを取り入れたのがアメリカや日本なのだそう。つまり日本は日曜始まり派!

一方で、ヨーロッパのEUに加盟する国のほとんどが週の始まりは「日曜日」ではなく「月曜日」なんだそう。

これは「ISO(工業規格を国際的に標準化する機構)」の勧告に従って、1974年に“生活や実務上では、週の始まりを月曜日にする”ことになったそうで、ヨーロッパはキリスト教徒が沢山いるにもかかわらず、この「ISO」の考え方を採用しているそうなんですね。

では日曜始まり派の日本には月曜始まりのカレンダーは必要ないのでは?

「労働基準法」は、就業規則などで特に決まりがない限りは“1週間は日曜日から始まって土曜日まで”という解釈です。

という事は月曜始まりを就業規則に定めれば、月曜始まりのカレンダーは必要になりますね。勿論、火曜、水曜始まりだってOKです。

でも日曜以外で月曜始まりのカレンダーしか無いのは、日曜、もしくは月曜始まりを採用している人が殆どなのでしょう。

まあ、火曜始まりとかって絶対わかりにくいし。

ところで。

働く人の勤務時間の上限は法律で1週間に40時間を超えて労働させてはいけないと決まっています。

ではこの1週間はどこからスタートするのでしょうか?

もう簡単ですね。”就業規則などで特に決まりがない限りは“1週間は日曜日から始まって土曜日まで”です。

という事は、特に決まりが無い場合は、日曜日~土曜日の間で働いてよい時間が40時間という事になります。

ここで落とし穴があります。給与計算をする場合の注意点です。

日曜日が月末にかかっていた場合、例えば、8月29日(日)30日(月)31日(火)9月1日(水)2日(木)~3日(金)4日(土)の一週間。

給与は1か月単位で支払いますから、9月のタイムカードは9月1日から打刻してあるタイムカードになります。

そのタイムカードだけを見て9月分の給与計算をしてしまうと、40時間超を見落とす可能性があります。

9月1日がある1週目は8月29日(日)から始まっていますから、29日(日)~31日(火)までの労働時間も併せて、29日(日)~4日(土)の1週間が40時間を超えているかを判断しなくてはなりません。

同じように、シフトで勤務体制を組んでいる会社も要注意です。

通常、○月分のシフトというように1か月毎にシフトを組むと思いますが、前月末の分を考慮せずに1日からシフトを組むと、前述のように最初の1週目が40時間を超えて残業時間が発生する可能性があります。

”就業規則などで特に決まりがない限りは“1週間は日曜日から始まって土曜日まで”
”週の労働時間は40時間”

を忘れずに!

もし業務の繁閑や特殊性があり、週40時間労働の実現が難しいのであれば、「変形労働時間制」を導入する方法もあります。

変形労働時間制とは、一定の条件を満たした場合には1ヶ月を平均して1週40時間にする制度(1ヶ月単位の変形労働制)や1年の労働時間を平均して1週40時間にする制度(1年単位の変形労働制)、1週間単位も可能です。

導入について検討されたい場合はお気軽に弊所までご相談ください。

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