2018/11/05 カテゴリー:コラム
by himawari-staff
厚生労働省の平成30年「就労条件総合調査」で「平成29年の年次有給休暇の取得率」が公表されました。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/18/dl/houdou.pdf
平成29年(又は平成28会計年度)1年間の年次有給休暇の付与日数は18.2日(平成29年調査18.2日)、そのうち労働者が取得した日数は9.3日(同9.0日)で、取得率は51.1%(同49.4%)だったそうです。
欧米諸国ではほぼ完全取得されている状況と比較して、日本は近年5割を下回る水準で低迷しています。
新成長戦略に掲載された「雇用・人材戦略」の2020年までの目標取得率は70%ですので、まだまだ足りません。
有給取得の低さの原因として考えられるのは、
・休みますと言えない職場環境
・仕事の1点集中化により、休み中にフォローできる替わりの者が居ない
・会社を休むのが怖い、心配
・会社に申請して許可を取るまでが面倒(※)
(※)法律上、有給休暇取得に理由は必要なく原則自由に取ることが出来ますが、無断で休む訳にはいかないですもんね。
その他、「本人の性格による」なんて言うのもあるかもしれません。取る人は取るけど取らない人は自分の意志で取らないと言ったように。
私の友人に入社以降20年間、病気と夏休み以外、いわゆる”私用”で有給を取った事がない人がいますが、本人はそれで全然いいんだそうです。
私はと言うと、会社勤めをしていた約17年間で、私用で有給を取った事は勿論あります。
若い頃は「有給取ってTDL!」なんて事もありましたね。ところがどっこい、平日だから空いていると思ったら大間違い!TDLは平日でも激混みでガッカリ・・・。そこまでしたTDLはもう興味が無くなり、20年以上行っていませんけれども。
おっと話しが反れました。
働き方改革により、2019年4月以降、年間の有給休暇消化日数が5日未満の従業員については、会社が有給休暇を取得するべき日を指定することが義務付けられました。
会社に規模に関係なく義務化されますので、どの会社も本格的に従業員の有給休暇について考えなくてはいけなくなります。
現状の取得率はどうなのか?どのように計画付与をしていくのか?4月目前になって慌てる事のないように、取り組みはお早めに。
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