2025/10/23 カテゴリー:コラム
by himawari-staff
◆Vol.84 理念を共有する評価面談の進め方(10/23)
評価面談は社員に結果を伝える場であると同時に、経営理念を共有し浸透させる絶好の機会です。単なる点数や成果の説明にとどまらず、理念を基軸に対話を行うことで、社員は「自分の成長が会社の価値観とつながっている」と実感できます。
まず重要なのは、評価の根拠を理念に結びつけて伝えることです。「今回の改善提案は“挑戦を恐れない”という理念をよく体現していたね」と言えば、社員は評価結果をより前向きに受け止められます。評価が理念と重なることで、納得感とモチベーションが高まります。
次に、改善点を伝える際にも理念を軸にすることが効果的です。「顧客第一の理念を考えると、もう少し相手の声を拾えるといいね」と言えば、否定ではなく理念に沿った成長の方向性として受け止められます。
さらに、面談の中で社員自身に理念とのつながりを語ってもらう工夫も大切です。「この半年で自分の行動は理念のどこに結びついていたと思う?」と問いかけることで、社員は主体的に理念を振り返り、自分の成長を自覚することができます。
評価面談を理念共有の場と位置づけることで、社員は「評価されること=理念に沿って成長すること」と理解できるようになります。評価制度と理念がつながる瞬間、面談は単なる評価の場から「組織文化を育む時間」へと進化するのです。