2025/11/05 カテゴリー:コラム
by himawari-staff
◆Vol.97 評価制度と社員の成長ストーリー
評価制度の本当の価値は、社員一人ひとりの成長を「物語」として描けることにあります。点数やランクだけではなく、努力や挑戦、改善の積み重ねを見える化することで、社員は自分の成長を実感し、前向きに次の一歩へと踏み出せるのです。
ある企業では、過去3年間の評価記録をまとめて社員に提示する仕組みを導入しました。最初は苦手だった業務が「改善の工夫を重ねた結果、強みに変わっている」と自覚した社員が、自信を持って新しい挑戦に取り組むようになりました。評価を“点”ではなく“線”として振り返ることで、成長の物語が浮かび上がります。
また、評価面談で「ここが良くなった」「次はこんな挑戦ができそうだね」と具体的に伝えることも効果的です。社員は自分の努力が認められた実感を持ち、次の成長ステージを描くことができます。こうした積み重ねが、社員のキャリアを彩るストーリーを形成します。
さらに、成長の物語をチームや全社で共有することも有効です。成功事例や挑戦のエピソードを紹介することで、仲間への刺激となり、組織全体の学びと活気につながります。
評価制度は「人を格付けする道具」ではなく、「人の成長を物語として紡ぐ仕組み」です。社員が自らの歩みを誇りに思えるような制度設計こそ、組織の未来を明るくする力になるのです。