2025/08/30 カテゴリー:コラム
by himawari-staff
◆Vol.30 挑戦を後押しする評価制度の設計ポイント
変化の激しい時代、企業にとって必要不可欠なのは、現状に満足せず、新たな価値を創り出そうとする「挑戦する姿勢」です。そしてその挑戦を、制度として後押しできるかどうかが、組織の未来を左右します。評価制度は、社員の意識と行動を大きく左右する仕組み。挑戦を促す制度設計には、いくつかの大切なポイントがあります。
まず最初のポイントは、「挑戦すること」自体を評価対象に含めることです。多くの制度では、成果や達成度ばかりが評価されがちですが、それだけでは“安全策”を選びやすくなってしまいます。たとえば、「新しい取り組みに挑んだ」「改善提案を出した」「未経験の業務に手を挙げた」といった行動を、具体的な評価項目として設定することで、社員が一歩を踏み出しやすくなります。
次に大切なのは、「失敗を咎めない風土」を制度で担保すること。挑戦には失敗がつきものです。評価項目に「挑戦し、結果を振り返った」「失敗から学びを得た」などの成長過程を組み込むことで、結果の成否だけでなく、姿勢やプロセスも評価の対象にできます。こうした視点を盛り込むことで、挑戦が“リスク”ではなく“歓迎される行動”として社内に認識されるようになります。
また、評価基準は明確であると同時に、ある程度の「幅」を持たせることが大切です。挑戦には多様な形があります。定量的な成果だけでは測れない小さな一歩や、影響範囲が限られたチャレンジも、評価の中で見逃さず拾い上げられるようにしておくことが、社員のモチベーションを支えます。
そして、挑戦の後押しには「フィードバックの質」が欠かせません。評価者との対話の中で、「やってみたことをしっかり見てもらえた」「その挑戦を前向きに評価してもらえた」と感じる経験は、次の挑戦への原動力になります。評価面談を“結果を伝える場”に留めず、“挑戦をねぎらい、応援する場”に変えていくことが、挑戦文化の土台になります。
さらに、組織として挑戦する人を称える文化をつくることも効果的です。挑戦をテーマにした表彰制度や、社内報での取り組み紹介など、目に見える形で「挑戦が称賛される」という空気を育てることで、制度の効果はより一層高まります。
挑戦を後押しする評価制度は、個人の成長を支え、組織の活性化と進化を促します。大きな一歩も、小さな一歩も、しっかり見つけて認めていく設計と運用の工夫。それが、変化に強い、未来に挑める組織を育てていくのです。
明日のVol.31は、【評価制度で描く明るい未来のビジョン】です。お楽しみに!