2025/08/29 カテゴリー:コラム
by himawari-staff
◆Vol.29 評価制度でリーダーを育てる秘訣
組織が成長していくうえで、欠かせないのが「リーダーの存在」です。戦略を立て、チームをまとめ、成果を出す。そのすべての場面で、現場を支えるリーダーの力は不可欠です。そして実は、評価制度はこの“リーダー育成”にも大きな力を発揮します。
まず大前提として、リーダーとは役職の有無にかかわらず、「周囲に影響を与え、前向きな変化を促せる存在」です。そうした人材を組織の中から育てていくためには、評価制度の設計に「リーダーらしい行動」を織り込んでいくことが鍵になります。
たとえば、一般社員であっても「チームへの貢献」「後輩へのサポート」「周囲を巻き込む働きかけ」など、リーダーシップにつながる行動を評価項目に含めることで、「リーダーになる人」を見つけ、育てる土壌が整っていきます。
また、役職者には「業績」や「指導力」だけでなく、「部下の成長を支援する姿勢」や「組織理念を体現する力」なども評価基準として明示することが有効です。こうすることで、数値だけで評価されるのではなく、“人を育てるリーダー”を目指す風土が生まれます。
さらに、評価制度と連動した育成プログラムを設けると効果が高まります。たとえば、評価面談で浮かび上がった課題をもとに、リーダー候補に向けた研修やOJTの機会を提供したり、メンタープログラムを設けて経験を共有したりすることで、評価と育成が自然につながっていきます。
「次世代リーダーを育てたい」と願っていても、制度にその視点が組み込まれていなければ、育成の芽を見逃してしまうことがあります。だからこそ、評価制度の中に“リーダーとしての種”を見つける仕掛けを入れておくことが大切なのです。
また、リーダー育成においては、成功体験と自信の積み重ねが重要です。評価制度の運用を通じて、「自分は組織に求められている」「成長している」と実感できる機会をつくることが、前向きなチャレンジを後押しします。
そして忘れてはならないのが、評価者自身もまた“リーダー”であるということ。部下の力を引き出し、次のリーダーを育てる役割を担う存在です。評価制度を活かしてリーダーの背中を見せることが、自然と次のリーダーを育てることにもつながっていきます。
評価制度は、ただの査定ツールではありません。人を育て、組織を未来へつなげていく仕組みでもあります。リーダーを育てる視点を制度に織り込むことで、次世代の核となる人材が自ら成長を望み、周囲に良い影響を与えながら育っていく環境をつくっていきましょう。
明日のVol.30は、【挑戦を後押しする評価制度の設計ポイント】です。お楽しみに!