2025/10/18 カテゴリー:コラム
by himawari-staff
◆Vol.79 理念に沿った目標設定のポイント
経営理念を浸透させるには、日々の目標設定に理念を反映させることが重要です。理念と切り離された目標は、短期的な成果につながっても、組織全体の一貫性を欠きやすくなります。理念に沿った目標を設定することで、社員の努力が自然と会社の方向性と重なり、強い組織文化を育てることができます。
まずポイントとなるのは、「理念を行動に翻訳する」ことです。たとえば「顧客第一」という理念を掲げる企業なら、「顧客満足度アンケートを月1回実施する」「顧客の声を分析し改善提案を3件行う」といった行動目標を設定できます。理念を行動に変換することで、社員は自分の取り組みが理念にどう結びついているかを理解できます。
次に、目標を「成果」と「姿勢」の両面で設定することが効果的です。成果だけでなく「挑戦を恐れずに取り組んだか」「チームで協力できたか」といった理念に基づいた行動を目標に含めることで、数字だけに偏らない成長が促されます。
さらに、目標設定の場は上司が一方的に決めるのではなく、社員と対話しながら進めることが大切です。「自分は理念をどう体現したいか」を本人の言葉で引き出すことで、目標への納得感と主体性が高まります。
理念に沿った目標設定は、社員の成長と組織の未来をつなぐ橋渡しです。理念を基盤に置くことで、目標は単なる数字ではなく「価値ある行動」へと変わり、組織全体を前進させる力となるのです。