2025/08/27 カテゴリー:お知らせ
by himawari-staff
◆Vol.27 理念と評価が一緒に育つ組織づくり
経営理念と人事評価制度。どちらも組織運営に欠かせない仕組みですが、単体で機能するものではありません。理念があるから評価制度に軸が生まれ、評価制度があるからこそ理念は日々の現場で“生きた言葉”として育まれていきます。この2つが互いに影響し合いながら成長していくことが、持続的に強い組織をつくるポイントです。
まず、理念と評価が一緒に育つとはどういうことでしょうか。それは、評価制度が理念を基盤として設計されていること。そして、その運用の中で見えてきた実践事例や課題をもとに、理念の表現や伝え方も少しずつ更新・進化していくというサイクルです。
たとえば、理念に「挑戦」「誠実さ」「チームワーク」などのキーワードがあるなら、評価制度にはそれぞれに対応する具体的な行動項目を組み込みます。ただし、そのまま言葉を当てはめるだけでは不十分です。「挑戦」なら「失敗を恐れず新しいことに取り組んだ」「改善提案を出した」など、社員が実践しやすく、評価しやすい形で具体化する工夫が必要です。
運用を続けていく中で、評価者や社員から「こういう行動も理念に合っているのでは」「ここは少し違和感がある」といった声が上がってくることがあります。そうした現場のフィードバックをもとに、評価項目を微調整したり、理念の表現をより実態に合ったものにリフレッシュしたりする。これがまさに、理念と評価が“ともに育つ”ということです。
さらに、理念と評価が結びついた運用は、社員一人ひとりにとっても「評価される行動の背景に、会社の想いがある」と感じられる安心材料になります。結果として、自分の成長が会社の成長とつながっているという実感を持ちやすくなるのです。
そして大切なのは、この連動を“制度設計の時点だけ”で終わらせず、継続的に育てていくという姿勢です。評価制度の定期的な見直しの中に、理念との整合性を確認する視点を織り込む。経営層・人事部門・現場それぞれが「理念と評価のつながり」を語り、共有し続ける。こうした積み重ねが、理念と評価が共に呼吸し、共に育っていく文化をつくります。
理念と評価、どちらか一方が強すぎてもバランスを欠きます。理念だけが理想として掲げられ、評価と乖離すれば空文化になり、評価制度だけが細かく整っていても理念が反映されなければ、社員は“点を取るための行動”に終始してしまいます。
だからこそ、制度と文化、数値と想い、その両輪を意識して組織づくりを進めていくことが、未来につながる評価制度の鍵になるのです。
明日のVol.28は、【評価制度が育む「心理的安全性」とは?】です。お楽しみに!